最近の韓国ドラマ

「1%の奇跡」のDVDを見る暇がない。なにしろTVの韓国ドラマを見るのに忙しい。連日最低でも2時間、多い日は3時間も見なければならない。BSでは韓国ドラマをやっていない日がないと言っても過言ではない。

少し前だと、内容が少々面白くなくても「韓国語の勉強」と自分に言い聞かせて何でも見たいたが、最近の隆盛のお陰で選ぶことができるようになった。また、見逃したものでも「再放送」「再々放送」で楽しめる。

「1%の奇跡」を放ってでも見たもの。傑作も駄作もとにかく一応見たもの、あるいは今見ているものを、分類してみると、

(1)歴史物。これらは総じて長期戦になる。歴史的背景に疎いので、興味が涌かない。その時代のことを勉強していたら、興味はずっと違っていただろうが。ちょっと覗いたが続けて見ようと思わなかった。(長すぎるものは苦手)
①ホジュン ②商道 ③海神 ④朱蒙 ⑤NHKでやってたヨン様ドラマ(名前も覚えられない)

④と⑤は画面は素晴らしく美しく、それはそれでいいのだが、何しろ内容が面白いとは思えなかったのでで、チラッと見ただけで終わり。

(2)不倫物
①幸せな女 ②12月の熱帯夜 ③バラ色の人生 ④ゆきだるま

韓国の国会議員か誰かが、不倫のドラマが多すぎると怒っていた、というのを何かで読んだことがあるが、総じて面白くなかった。

①は不倫物に入れるべきではないかも知れない。家族関係が信じられない構成で、ただただ長く引っぱたなあ、という感じ。

③も不倫物に入れるべきではないかも知れない。主人公の不幸と頑張りには頭が下がる。(難病物に入れるべきか?)

ただ、不倫物は家族を巻き込むので、韓国の家族の考え方が分かり、その意味では面白かった。夫の家族の価値観の中で妻が自己を確立することの難しさ、舅・姑抜きの夫婦だけでの問題解決はまずありえない、という点。

(3)恋愛物。
①コーヒープリンス1号店 ②宮 ③宮S ④ありがとうございます ⑤オーバー・ザ・レインボウ⑥恋愛時代 ⑦私の名前はキム・サムスン ⑧バッドラブ ⑨マイスィートソウル ⑩頑張れクムスン 等々。
数え切れないほど。

テレビドラマの王道は恋愛もの。コミカルな味付けをしたものがいい。深刻そうな色が濃いものは概ね面白くない。そういうものはたいてい「復讐系」となるが、今頃復讐とはねぇ。「バッドラブ」なんか韓国でも人気がなかったそうだが、そりゃそうでしょう。なんといっても「私の…」が最高だが、今は「頑張れクムスン」にはまっている。毎日見られるところがいい。1週間待ってまで次を見たい、というのはあんまりない。

(4)ミステリー・警察物。
①復活 ②魔王 ③H.I.T.

「復活」は宣伝ほど面白くはなかった。「魔王」も復讐系だが、これは秀逸。何回見ても面白い。構成がしっかりしており、役者も素晴らしく、視聴率はあまり稼げなかったらしいが、素晴らしい出来のドラマだと思った。日本でもリメイクされた(俳優が全然だめだったので、1話しか見なかった。見ていられない、というのが本音)。

(5)医療もの。
①白い巨塔 ②外科医ポン・ダルヒ ③ニューハート

「白い巨塔」はいうことなし。原作の力もあり、期待を裏切らない出来だ。土台がよければ役者もやる気がでるのだろう。傑作だ。「ポン・ダルヒ」もまあまあの出来。だから「ニュー・ハート」が一番歩が悪いことになる。
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# by 1-100miracle | 2009-02-01 22:08 | その他  

「祝祭」~儒教は宗教か?

伊丹十三の「お葬式」を思い出させる映画だと思って見ていたが、監督がイム・グォンテクということで、興味があった。彼の作品は「春香伝」しか見ていないが。主演のアン・ソンギは自ら申し出てこの役を演じたとか。

ストーリーの展開は非常に上手く出来ていて、飽きさせない。老齢の母親の死による葬式と、それに集まった親族や友人、村人等のドタバタがあるのは予想通り。それに加え、小説家である主人公が初めて書いた、年取った母親と自分、娘の関係を理想化したような童話を絡めて話は進んで行く。

葬式に参列するため集まった友人たちが釣りをしているときに言った言葉。「儒教は現実的な宗教だ。宗教というより生活の戒律であり学問だよ」

韓国の人々の生活に儒教の教えが深く根付いていることはよく耳にする。しかし映画であれドラマであれ、その中の一人がここまではっきりと「儒教」について発言するのを見るのは初めてだった。

「1%の奇跡」を見ていて、登場人物の言動が儒教を知らなければ理解できないのではないか、と思わせられる場面がいくつかあった。このドラマを契機として、よく知らなかった儒教をもっと知ってみようと思い立った。儒教に関して今読んでいるのは加地伸行著の「儒教とは何か」(中公新書)だが、その中で著者が言っていることを端的に語ったのが上記の言葉だ。

上の登場人物は続けて言う。「そこでは死んだ祖先が唯一の神となる。生前の孝行は戒律だが、死後の孝は宗教的な概念となる。孝とはそれほど厳粛なものなんだ。だから儒教は宗教になりうる。」「じゃあ、葬式は戒律と宗教が出会う場所か?」「昔は3年間親の墓を守って葬儀が終わった。つまり現世において尊敬の対象となる人物を信仰の対象とするわけだ。祭祀は宗教的な孝行の表れで、中でも葬儀はもっとも大切なものなんだ」

儒教とは厳しい倫理道徳とそれに伴う礼儀作法で、その中心は「孝」であり、「忠」であると一般に考えられているが、加地はそれは誤りであると断言する。儒教は宗教である、と。

人はいつ宗教を必要とするのか?それは最も不安になるとき、つまり死に臨んだときである、と加地は言う。人は死後の世界を知らない。その未知の世界を説き、安心させてくれるものが宗教である。儒教はその意味で宗教である。

孝を行うことによって、子孫を生み、祖先・祖霊を再生せしめ、自己もまたいつの日か死を迎えるのではあるけれども、子孫・一族の祭祀によってこの世に再生することが可能となる。

その結果、ここに一つの転換が起こる。自己の生命とは、実は父の生命であり、祖父の生命であり、さらに、実は遠くの祖先の生命ということになり、家系をずっと遡ることができることになる。

生命論ーーこれが孝の本質である。儒は、招魂儀礼という古今東西に存在する呪術を生命論に構成し、死の恐怖や不安を解消する説明を行うことに成功した。

生命の連続のために「孝」があり、その「孝」の表れのひとつが葬礼であるとするなら、前述の登場人物の言葉が理解できる。
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# by 1-100miracle | 2008-05-02 00:20 | 映画  

1%の奇跡#13

ハンジュ化学会長の一人娘であるチュヒはチェインの妹であるチェヨンを呼び出す。タヒョンのことを詳しく知りたいのだが、チェヨンはよく知らない、と答える。タヒョンはチェインとは釣り合わない、とチュヒは言い切る。

チェインはタヒョンの機嫌をとるので苦労している。チュヒは妹みたいな奴だから気にするな、と言っても、訊かれもしないのにあれこれ弁解するのはおかしい、と反対に余計疑われる。映画がだめになったので公園で似顔絵を描いてもらうことになる。タヒョンのリクエストだったのに、彼女はむっつりしたまま。チェインは笑顔の似顔絵なのに、タヒョンはふくれっ面。「機嫌を取るために付き合った、恥ずかしかった」と言うチェインに、「いつも思い通りにするのに何で今日は」とまだ疑うタヒョン。チェインのアイデアでお互い相手の似顔絵を持って帰ることにする。

家の前まで来てもタヒョンの機嫌は直らない。男ならいくらでもいる、と強がるタヒョンに、「テハから連絡が?」とチェイン。「お見合するの」「子供を連れて行く」「それは女の使う手よ」「ぶち壊してやる。他の男に会うな」と言い、中に入ろうとするタヒョンを「まだ10分ある」と言って抱こうとするが、「うちの時計は5分進んでいるの」とあっさりかわされる。

自分の部屋に帰ったチェインはタヒョンの似顔絵を額に入れてご機嫌だ。タヒョンに電話するが、彼女はまだチュヒのことを気にして浮かない顔をしている。チェインの似顔絵を見ているタヒョンにヒョンジンは「ケンカばかりしていると思えば、ちゃんと恋愛してるのね」と声をかけるが、「違うわ」と答える。

チュヒはチェインの実家を訪ね、母親にセリーヌのバックを贈る。高価なものは受け取れないから、気持ちだけ頂く、と言う母親に、代わりに夕飯をご馳走してください、と言うチュヒ。結局おじいさん、キム秘書を交えての夕食の席に座る。おじいさんに、「学生時代からチェインが好きだった。アメリカにいても彼のことをずっと思っていた」と言う。「頑固で短気で、思い通りにしないと気が済まないチェインのどこがいいんだ?」「賢いし、リーダーシップがあるのが好きです」「ソンヒョングループの三代目だからか?」「違うとは言えません」「私の跡取りではないよ。財産目当てなら他をあたったほうがいい」「私はハンジュ化学会長の一人娘です。おじいさんのお金がなくても十分財産はあります」と金目当てでないことを強調する。

タヒョンの両親は二人の付き合いが真剣だとやっと気がつくようになった。「門限は守るし、タダが忙しいと学校まで迎えに来るし」本人の性格に問題がある上に家にも問題があるのが心配なのだが。

チュヒはホテルの企画室までチェインに会いに来る。先約があるから帰れ、と言われても平気でチェインの後を付いて行く。ホテルの入り口でタヒョンの姿を見ると、チェインの腕に手をかけ自己紹介をした上で、「ランチに行くので一緒にどうですか?」と誘う。チェイン、怒るがタヒョンに「大声を出さないで」とたしなめられる。チェインはタヒョンの肩を抱いて、チュヒをその場に置いたまま二人で外に出る。

タヒョンはチュヒが気にかかる。「この機会に反省しろ、あんたが男といるとどれほど気分が悪かったか、俺だから我慢したんだ」と言うチェイン。帰りに駅まで送ろうとするが、一人で大丈夫とタヒョンは断る。仕事の電話が掛かってきたチェインはその場でタヒョンを降ろす。そこにチュヒが待ち構えており、タヒョンを喫茶店に誘う。女同士で解決しよう、と言って、「12歳のときから好きだった。二人の関係がどうであれ、チェインは私と結婚する」と言いきる。

チェインは野心のある人だから、自分の援助で夢をかなえられる、と言うチュヒにタヒョンは「チェインさんは女性の助けなしでもやっていける人」と反論。チュヒはひるまない。「彼にはやりたいことがたくさんある。あなたに何ができるの?家柄の違う結婚は大変よ」「それでも私たちは努力しています。お互いの欠点をカバーしながら」チュヒは最後に「私は男性の決断を待てない」と強気な言葉を残す。

チュヒに対しては強く出たものの、タヒョンの表情は冴えない。チェインは無事に家に着いたか電話で聞こうとするが、タヒョンは電話に出ない。タヒョンの様子がおかしいことに両親も気づく。「早く帰っても心配だなあ」

ホテルで会議中のチェイン。会議後タヒョンに電話するも10回かけてやっと通じる。仕事が入って送らなかったことをタヒョンがすねていると思い込んでいる。そうじゃない、と言う彼女に、それじゃあ何だ、と尋ねても「切るわよ」と言われる始末。気になって仕事ができない。会議の再開を2時間後と決めて、すぐにインチョンに向かう。

タヒョンを呼び出し、機嫌の悪い理由を尋ねるがタヒョンは言うことはないと言う。「話すまで帰さない。俺をイライラさせたいのか?」それでもタヒョンは「今は話せない」。会議の再開をさらに30分遅らせて、「俺に、仕事より女を優先させるな」とせまるが、タヒョンは何も言わない。収穫なしで仕事に戻らなければならなくなったチェインは不安で仕方がない。

翌日、チェインは学校までタヒョンに会いに行く。とにかく落ち着かないのだ。
「話してくれ。俺が悪いことでもしたのか?」「やはり夢は財閥を作ること?」「当然だ。じいさん以上の財閥だ」「なぜ?私が協力できることでもいいじゃないの。私は援助ができないわ」「バカだな、他人の金は要らない。誰が頼んだ?俺を誤解するな。女の財産を狙うなら去年のうちに結婚していた。ボスがすごい女を連れてきた。急にどうしたんだ?」タヒョンが自分には援助できるお金がない、と言うと、「そんなこと考えていたのか?」と彼女の手を取り、「そんな自信のないことを考えるのはタダらしくない」「チェインさんのせいで私変わったみたい」「俺も変わった。援助は要らない。その他のことで助けてくれ。すねるな、他の男と見合するな、ただ俺だけを待っていろ」と黙っているタヒョンの手に再び手を重ね、見つめ合う。

再びチェインのオフィスにチュヒがやってくる。「パパが会いたいって」父親にチェインが好きだと言ったのだ。「仕事と彼女のこと以外考えられない」と断るチェインに、「チェインさんに必要なのは私よ」と譲らない。

ここでチェインはタヒョンに対する自分の気持ちを堂々とチュヒに述べる。(本当はタヒョン本人に言えばいいものを。)

「愛は協力関係ではない。持っているものを全部与えてもまだ何か与えたい。その気持ちが愛だ」「愛は取引ではない。彼女と付き合ってそれを知った」「本気だ」「お互いに相手を必要としている。俺に幸せを運ぶのは、キム・ダヒョン先生だよ。幸せは愛の結果だと俺に教えてくれた」

翌朝の新聞。『ソンヒョン財閥のイ・ジェイン氏はハンジュ化学会長の娘ハン・ジュヒさんと結婚する模様』という記事が二人の写真入で出ている。ソンヒョン財閥はこれによりハンジュ化学と共同でビジネスを拡大する、というものだ。事務所には問い合わせの電話が次々と掛かってくる。チェインはすぐタヒョンに電話するが、つかまらない。学校に向かうチェイン。その頃タヒョンは新聞を手にしたまま呆然としている。

学校に着くと帰宅した、と言われ家の外でタヒョンを待つ。イライラしながらも辛抱強く待っていると、暗くなってやっとタヒョンが帰ってくる。「こんな時間まで何をしていた!」と怒鳴る。にらみつけるタヒョン。「タダらしくない、色々訊いて怒れよ」「他人の婚約者を?婚約おめでとう」「誤報だ。あんたは俺を信じるべきだ」「どうして信じるのよ」「デタラメに惑わされないで俺を信じろ!」「怒りに来たの?」「ごめん」「じゃ、本当に婚約?」「あんたがいるのに他の女と婚約するかよ。俺を悩ますのはタダだけで十分だ。一人でも手に余るのに」「申し分のない結婚相手なのに、惜しくない?」
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# by 1-100miracle | 2008-04-29 06:21 | 1%の奇跡  

1%の奇跡#12

空港でライバルのカン先生を見送った後、タヒョンを送っていく。車の中では二人ともぎこちない。喫茶店でチェインはまだ信じられないと言うタヒョンに、詐欺師はタダだと言う。この辺りの戦術はビジネスマンのチェインが数段上を行っている。

彼の主張では、「ボス」のことを何度も言ったのに、タヒョンは常に知らないと繰り返した。会長のことは知っている、マスコミにも顔が売れているからと言ったではないか。それなのに「知らない」と言ったのは嘘つきで詐欺師だと。結局はチェインの攻撃にタヒョンは返す言葉もなく、最後にはお互い知らずに会っていたので、騙したのではない、ということで落ち着く。そのとき、「おじいさんにひざまずいて頼んだ」と言うチェインの言葉を聞いて驚くタヒョン。人にそこまでしてものを頼むチェインではないことを知っているからだ。結論として、「お互いを信じることにしよう」ということで、無理やりタヒョンの手を引いておじいさんに会いに行く。

その頃、タヒョンの母親はカン先生を断ったのはもったいなかった、ヒョンジンに会わせておけばよかった、タダは自分から幸福を手放した、と未練がましくこぼしている。

実家に向かう車の中でチェインの作戦は続いている。「じいさん、タダのせいで死ぬかも知れない。食欲もない、仕事もしない。自分は元々仲が悪いので、そうなっているのは自分のせいではない。遺言状を書き換える前に死んだら結婚するしかない」と脅す。本当に心配しているタヒョンを尻目にニヤニヤしている。

初めて連れて行った実家で、母親には「じいさんのガールフレンドだ」と紹介する。詳しいことは言わず、すぐ書斎に入る。タヒョンはおじいさんの健康を気遣う。おじいさんは騙す積りはなく、ただ言いそびれただけだ、「こいつのためにやった。迷惑をかけた」と謝り、タヒョンの怒りも収まる。全部チェインのせいだということで二人の気が済むならそれでいい、とチェインも誤解が解けて鷹揚になっている。どうやって知り合ったかを知りたがるが、二人とも笑って答えない。

部屋を出ると叔母夫婦が来ている。タヒョンを見て、付き合っている相手だと察する。おじいさんに尋ねるが彼は答えない。おじいさんが黙って知らない女性との交際を認めるはずがない、と言ってしきりに真相を知りたがるが、おじいさんは書斎に逃げる。二人の話を聞いていたチェインの母親は初めてあの女性が息子と付き合っている相手だと知る。

外に出たタヒョンはさっき会った人が叔母さんだと教えられ、挨拶をしなかったことを悔やむ。チェインは挨拶は結婚式ですればいい、お互いが気に入れば結婚できる契約だから、いや、挨拶するのは婚約式か、などと勝手なことを言う。タヒョンは挨拶は目下の者からするべきだ、とチェインの不遜な態度を非難する。

タヒョンを家まで送り、両親に挨拶しようとするが、タヒョンはまだ早い、ひどいことを言われるに決まっているので止めておいたほうがいい、と言う。チェインは早いほうがいい、と言い、その前に約束して欲しい、と言う。「もう終わりとか会わないとか、恐ろしいことは言うな。親が別れろと言っても頷かないことを約束しろ」「パパに反対されても従わないわ。代りにチェインさんは何を約束してくれるの?」「じいさんが何と言おうと別れない」「おじいさんは始めから反対していないじゃないの」

タヒョンの父親に対して二人で交際を続けたいことを言うと、父親は契約書を作ると言う。チェインにさっさと判を押すなり、サインするなりしろ、と急かす。「内容をよく確認しろと教わりましたから」とチェインはじっくり吟味する。

父:第1条、守るべきこと。娘には指一本触れないこと。
チェイン:難しい。交際中の女性に触れない男のほうがおかしい。
タヒョン:気をつけるから。
父:第2条、8時には帰宅すること。
チェイン:夕食を食べたら8時に帰るのは無理です。10時なら努力します。
父:10時なんて、そんな夜中はダメだ。
母:食事はうちですればいいわ。
兄:デートしていたらそれくらいにはなるよ。

第3条から第6条まで父親は次々と条件を出すが、そのたびチエインは「異議あり!」を繰り返し、譲らない。父親、チエインの頑固さに閉口するが、チェインはさすがに優秀なビジネスマンだという片鱗を見せる。

やっと契約が成立したものの、外に出てタヒョンに文句を言う。「お前の家族はみんな営業か?」「信用できない顔だから契約書になるのよ」「俺はホテルマンだ。顔で信用してもらっている」契約書があるから付き合うのか、と尋ねるチェインに、そうよ、他に何があるの?と答えるタヒョン。とにかく再び交際が始まることになり、一件落着。

ヒョンジュンはチェインの妹のチュインに呼ばれ、一緒にいたチェインも付いていく。そこにはハンジュ化学の会長の娘のチュヒがいる。電話一本で二人の男を呼べるチュインを羨ましがる。持っていた車のキーをそっと隠し、チェインに送って行って欲しいと言う。「次からはタクシーを使えよ」と言いながらも送って行く。「妹の友達だから我慢しているんだ」と言われても、「チェインさん、恋人いないんでしょう?」と平気だ。チェインが「いるよ」と言っても信じない。

その夜、ヒョンジンは母親の再婚相手の義理の父親に殴られる。後を付けてきたテハはそれを見て驚く。しかしヒョンジンは「あなたには関係ない、干渉しないで、関心を持たないで」と硬い表情で拒む。テハはどうすることもできず、薬を買ってきて車で送って行く。テハはこの時点でヒョンジンが遺言状の女性ではないことに気づいているが、彼女が好きになり始めている。彼女の母親は彼女を父親のない子にしたくなくて、今の夫と結婚した。しかし夫の暴力は妻である自分だけでなく娘にまで及んでいる。タヒョンの両親はそんなヒョンジンを哀れみ、実の子のように愛情深く育てている。

おじいさんは自伝を書いているのだが、筆が進まない。チェインの母親はあの女性がチェインの交際相手かとおじいさんに聞くが、おじいさんは笑って答えない。娘と彼女のことを話すが、娘はタヒョンのことを「兄さんのタイプじゃない」と信じられない様子。「チェインが選んだのだからいい人だと思う」と母親のほうは受け入れるつもりだ。自分の結婚はおじいさんの反対にあって、結局夫は家を捨てることになった。それほどまでにして自分を選んだ理由を、「信じる気持ち。パパの言うことは何でも信じた。ママはチェインを信じるわ。父親似だから、自分を信じる女性を選ぶはず」と言う。

チェイン、またしても会社で荒れている。部下の仕事ぶりにケチをつけ、叱り飛ばす。しかしタヒョンと会うと「やり直しだ」と真剣な顔。どこに行こうか、ということになり、タヒョンはコンサートは嫌だと言い、チェインは美術館や図書館はダメだと言う。「美術館だとカン先生に会う」「カン先生はもういないわ」「それでも気分が悪い。不愉快だ」とこだわっている。普通のところに行こうということになり、どうするか尋ねられてチェインは「ひねくれていたから、恋人はいなかった。だから普通のデートの仕方が分からない」と答える。正直なチェインの答えにタヒョン安心したような笑みを浮かべる。

「言いたくはないけど、お前は馬鹿か?」何が欲しいかと訊かれたタヒョンの答えにあきれる。まさか「星が欲しい」と言われるとは思ってもいなかった。「文句をつけるのら訊かなければいいのに。ロマンチックという言葉を知らないの?」「何が欲しいと訊かれれば、一番高いものを言えばいいものを」と現実的なチェインだ。

河原のようなところで花火を上げる二人。確かに火花を放って燃える花火は星のようだ。花火を手に持って車にもたれている二人は背が高いので本当に絵になっている。次には打ち上げ花火。夜空に飛び出す花火は流れ星のようだ。

家に着くと9時50分。急いで家に入ろうとするタヒョンを「まだ10分ある、待て」「だから?」「ムードがないなあ」と言いながら引きとめ、真剣な顔で優しく抱きしめる。タヒョンを胸に抱いたまま、「この先大変だろう。タダが耐えるなら俺は絶対にあきらめない、努力する」とささやく。うなずくタヒョン。と、抱かれながらも時計を見て「時間がない!」とムードぶち壊しのタヒョン。きっかり10時に家に入る。
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# by 1-100miracle | 2008-04-27 23:51 | 1%の奇跡  

クォン・サンウ

最近「同い年の家庭教師」をテレビで見た。予想以上の面白さで、早速DVDに焼いて2度見た。

主演はキム・ハヌルとクォン・サンウだった。この二人の共演作を見るのは「青春漫画」に続き2回目だ。キム・ハヌルは「僕の彼女を信じないでください」ではカン・ドンウォンと共演していた。キム・ハヌルは線の細い、特に美人でもない女優だし、声もよくないが、3作も見たことになる。初めて見たのはドラマの「ロマンス」だったが、これと言った特徴もないような気がしたが、それがいいのかも知れない。

さてクォン・サンウだが、この人は名前だけ知っていて、あんまり英画を見たいという気にはならない俳優だった。ところが偶然何本か見る機会があって見てみたら、どれも面白い。最初に見たのが「天国への階段」というドラマの何話目かであったのが悪い印象を抱くきっかけだったので(あのドラマ、出演者が泣いてばかりで、全然面白くなかった)、特に好んで見てみたいとは思わない俳優だったのだが。

最初に見たのが「マルチュク青春通り」で、これは素晴らしかった。続けて「青春漫画」「恋する神父」「ひとまず走れ!」、そして「同い年の・・・」だ。「マルチュク青春通り」が最初だったのがよかったかもしれない。

「マルチュク青春通り」は軍事独裁政権下の暴力だらけの高校生活を描いた映画であるが、自分の高校時代と比べなんと厳しい毎日か、とただ驚くばかりであった。思い通りにはならない時代の中で、それでも耐えながらほろ苦くまた痛々しい青春時代を送る高校生を好演していた。学校は軍国主義が横行し、兵士が暴力で支配し、生徒もそれにならって暴力的であるなかで、普通の高校生が送らなければならない日常を描いたものであった。

その後も高校生役で出る映画を何本か見ているわけだが、どれもこれもなかなかのものだ。「ひとまず走れ!」では突然大金を手に入れた3人の不良高校生の1人としてソン・スンホンと共演している。二人の息がピッタリだ。

「同い年の家庭教師」では今をときめくコン・ユが徹底的にお馬鹿な不良高校生として見られる。クォン・サンウの役はアメリカに留学していたため(といえばかっこいいが、どうも韓国にいられなくて留学したようだ)、2年遅れの高校生で、同い年の大学生であるキム・ハヌルを家庭教師につけて起こす騒動とラブ・ロマンスを描いた映画だ。

「青春漫画」ではブルース・リーに憧れる貧乏学生がやっとスタントの仕事を得たが、事故で片足を失くしてしまう。幼馴染のキム・ハヌルは女優志望で、別に恋人がおり、クォン・サンウとは兄妹のように付き合っていた。クォン・サンウの方は彼女が好きなのだが、素直に認められない。そのうち事故で引きこもるうち、それぞれが相手への気持ちに気付き、クォン・サンウも自分の現実を受け入れて明るく生きていく、というストーリーだ。なんで?と思う髪形が特徴だが、その滑稽さを超えたほのぼのとした内容で泣かされる。

クォン・サンウという人はドラマではなく映画の方がいいのでは。それもコメディが。最近のTVドラマの「BAD LOVE」も視聴率はよくなかったようだ。ソン・スンホンと共演の「宿命」という映画が公開されたそうだが、アクション映画だそうで、評判はいいようだが、コメディではないのが残念だ。まあ、アクション映画をやりたいと思うのも無理はない肉体だが。
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# by 1-100miracle | 2008-04-27 01:05 | 俳優